續千載和歌集 (Shoku senzai wakashu) | ||
20. 續千載和歌集卷第二十
賀歌
後嵯峨院御製
寳治の百首の歌めしけるついでに、寄日祝
一條内大臣
嘉元の百首の歌奉りし時、祝
順徳院御製
建保六年八月中殿にて池月久明といへる題を講ぜられけるついでに
土御門院御製
祝の心を
後二條院御製
竹をよませ給うける
法性寺入道前攝政太政大臣
圓融院の御時紫野にて子の日侍りけるに
前中納言匡房
承暦二年内裏の後番の歌合に、子日
大藏卿有家
題志らず
法皇御製
子日祝といへる心をよませ給うける
文保元年正月雪ふり侍りける日御方たがへに西園寺へ御幸侍りて次の年の正月同じく行幸侍りけるに又雪の降りければ去年をおぼしめし出でさせ給ひて入道前太政大臣のもとにつかはされける
入道前太政大臣
御返し
伏見院御製
竹鶯を
萬秋門院
乾元二年二月内裏にて竹遐年友といふ事を人々つかうまつりける時
前大納言公任
大内の花の陰にてよみ侍りける
前中納言定家
建久元年五十首の歌奉りける時
左大臣
永仁二年内裏にて三首の歌講ぜられけるに、庭花盛久といふことを
伏見院御製
圓光院入道前關白弘安八年四月さらに太政大臣になりて侍りける時藤の花に付けてつかはされける
圓光院入道前關白太政大臣
御返し
後近衞關白前右大臣
正應二年關白の詔かうぶりて五月五日藥玉にそへて奏し侍りける
伏見院御製
御返し
後京極攝政前太政大臣
禁中の心を
圓融院御製
をのこども碁つかうまつりてまけわざにしろがねのこに虫を入れて、巖に根ざす松虫の聲と、小野宮右大臣よみて奉りて侍りければ
前大納言基良
寳治の百首の歌奉りける時、秋田
前中納言定家
文治六年、女御入内の屏風に、山中に菊盛に開けたる邊に仙人ある所
藤原顯綱朝臣
鳥羽殿の前栽合に、菊を
龜山院御製
弘安七年九月九日三首の歌講ぜられける時、菊花宴久といふことを
法皇御製
位におましましける時おなじく奉らせ給うける
藤原顯仲朝臣
法性寺入道前關白内大臣に侍りける時家の歌合に
皇太后宮大夫俊成
崇徳院位におましましける時、雪庭樹花といへる事を講ぜられけるに
前大納言爲家
寄神祇祝といふ事を
法性寺入道前關白太政大臣
題志らず
女藏人萬代
今上位につかせ給うける日雨のふり侍りけるに時にのぞみて空晴れにければ事にしたがひてよめる
中臣祐親
正和三年二月春日の社に御幸侍りける時從四位上に叙せられけるによめる
前大僧正良覺
嘉元の百首の歌奉りし時、山
從三位爲信
題志らず
小辨
入道前太政大臣
性助法親王の家の五十首の歌に、祝
法皇御製
百首の歌めされしついでに
前大納言基良
寳治の百首の歌奉りける時、寄日祝を
前右大臣
百首の歌奉りし時
前中納言爲方
嘉元の百首の歌奉りし時、祝
平貞時朝臣
題志らず
前參議雅有
爲君祈世といふ事を
前大納言爲氏
文永三年三月、續古今集の竟宴の歌
太宰大貳重家
後法性寺入道前關白、右大臣に侍りける時、家に百首の歌よみ侍りけるに
前中納言定家
文治六年、女御入内の屏風に、江澤の邊に寒蘆茂る所鶴立つ
法皇御製
百首の歌めされしついでに
前中納言爲相
嘉元の百首の歌奉りし時、祝
讀人志らず
村上の御時天慶九年大甞會の悠紀方の巳の日の參入音聲、鏡山をよめる
前中納言匡房
堀河院の御時寛治元年大甞會の悠基方の風俗の歌、千々松原
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