University of Virginia Library

文屋やすひで

二条のきさきのとう宮のみやすんどころときこえけ る時、正月三日おまへにめして、おほせごとあるあひだに、日はてりながら雪のかしら にふりかかりけるをよませ給ひける

春の日のひかりにあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき