莪
春歌上 (Shin Kokinshu) | ||
12. 巻第十二
恋哥二
1081
皇太后宮大夫俊成女
五十首哥たてまつりしに、寄雲恋
1082
藤原定家朝臣
摂政太政大臣家百首哥合に
1083
摂政太政大臣
百首哥たてまつりし時
1084
二条院讃岐
恋哥とてよめる
1085
俊頼朝臣
としをへたるこひといへる心をよみ侍ける
1086
前太政大臣
忍恋のこゝろを
1087
摂政太政大臣
左大将に侍ける時、家に百首哥合し侍けるに、忍恋の心を
1088
後徳大寺左大臣
恋哥あまたよみ侍けるに
1089
殷富門院大輔
1090
近衛院御哥
忍恋の心を
1091
花園左大臣
見れどあはぬこひといふ心をよみ侍ける
1092
神祇伯顕仲
題しらず
1093
清輔朝臣
忍恋の心を
1094
雅経
和哥所哥合に、忍恋の心を
1095
左衛門督通光
千五百番哥合に
1096
二条院讃岐
1097
春宮権大夫公継
和哥所哥合に、依忍増恋といふことを
1098
信濃
題しらず
1099
西行法師
1100
1101
摂政太政大臣
水無瀬の恋十五首哥合に、夏恋を
1102
太宰大弐重家
入道前関白右大臣に侍ける時、百首哥人びとによませ侍けるに、 忍恋の心を
1103
よみ人しらず
大納言成通ふみつかはしけれどつれなかりける女を、のちのよま でうらみのこるべきよし申ければ
1104
前大納言隆房中将に侍ける時、右近馬場のひをりの日まかれりけ るに、ものみ侍ける女、車よりつかはしける
1105
前大納言隆房
返し
1106
左衛門督通光
千五百番哥合に
1107
皇太后宮大夫俊成
あめふる日、女につかはしける
1108
摂政太政大臣
水無瀬恋十五首哥合に
1109
藤原忠定
欲言出恋といへる心を
1110
皇太后宮大夫俊成
百首哥たてまつりし時
1111
入道前関白右大臣に侍ける時、百首哥の中にしのぶるこひ
1112
藤原元真
題しらず
1113
藤原義孝
女につかはしける
1114
大炊御門右大臣
崇徳院に百首哥たてまつりける時
1115
藤原基輔朝臣
入道前関白家に百首哥よみ侍ける時、あはぬこひといふ心を
1116
藤原秀能
夕恋といふ事をよみ侍ける
1117
定家朝臣
海辺恋といふことをよめる
1118
寂蓮法師
摂政太政大臣家哥合によみ侍ける
1119
摂政太政大臣
千五百番哥合に
1120
二条院讃岐
百首哥たてまつりし時
1121
高松院右衛門佐
摂政太政大臣百首哥よませ侍けるに
1122
よみ人しらず
恋哥とてよめる
1123
道因法師
入道前関白太政大臣家哥合に
1124
式子内親王
百首哥中に
1125
後徳大寺左大臣
かたらひ侍ける女の夢に見えて侍ければよみける
1126
摂政太政大臣
千五百番哥合に
1127
大納言実宗
題しらず
1128
前大納言忠良
五十首哥たてまつりしに
1129
正三位経家
隔河忍恋といふことを
1130
賀茂重政
とをきさかひをまつこひといへる心を
1131
中宮大夫家房
摂政太政大臣家百首哥合に
1132
家隆朝臣
1133
権中納言俊忠
名立恋といふこゝろをよみ侍ける
1134
惟明親王
百首哥の中に恋の心を
1135
右衛門督通具
1136
皇太后宮大夫俊成女
水無瀬恋十五首哥合に、春恋の心を
1137
定家朝臣
冬恋
1138
有家朝臣
摂政太政大臣家百首哥合に、暁恋
1139
藤原秀能
宇治にて、夜恋といふことを、ゝのこどもつかうまつりしに
1140
越前
ひさしきこひといへることを
1141
摂政太政大臣
家に百首哥合し侍けるに、祈恋といへる心を
1142
定家朝臣
1143
皇太后宮大夫俊成
かたおもひの心をよめる
1144
権中納言長方
題しらず
1145
殷富門院大輔
1146
八条院高倉
1147
西行法師
1148
莪
春歌上 (Shin Kokinshu) | ||