良寛歌集 (Kashu) | ||
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紅葉ばのすぎにし子らがこともへばほりするものは世の中になし
いかなるやことのあればか我妹子があまたの子らをおきていにけ
る
かたらずにあるべきものをこと%\に人の子ゆゑにぬるる袖かな
今日も又君まさばやと思ふかな立ちかへるべき昔ならねど
月花は昔ながらも君まさでおうなの心かこちこそすれ
君まさばめでて見るらしこの頃は手向くる花も露ばかりにて
なきたまの歸りやすると槇の戸もささでながむる曉の空
なき折は何をよすがに思はましあるにならひし今日の心は
手を折りて昔の友をかぞふればなきは多くぞなりにけるかな
およびをりうち數ふればなき人の數へがたくもなりにけるかな
また來んといひてわかれし君故に今日もほとほと思ひくらしつ
とりべ野の煙たえねばうつせみの我が身おぼえてあはれなりけり
千代かけてたのみし人もあだし野の草葉の露となりにけらずや
幾年かたのみし人もあだし野の草葉の露となりにけるかな
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