University of Virginia Library

哀傷のみ歌拜見致し不覺落涙致し候、すておきがたく て(阿部定珍宛手紙三首)

伊夜日子のを峰うちこすつづらをり十九や二十を限とはして
ますらをや共泣せじと思へどもけぶり見る時むせかへりつつ
十日あまり五日はたてど平坂を越ゆらん子らが音づれもなし