男のなかりける夜こと人をつぼねにいれたりけるにもとの男まうできあひたりければさわぎてかたはらのつぼねの壁のくづれよりくゞりてにがしやりて又の日その逃したる局のぬしのがり、よべのかべこそうれしかりしかなどいひに遣はしたりければよめる