University of Virginia Library

藤原永實

霜月の十日ごろに攝政左大臣の家にて冬の題どもをさぐりてよみ侍りけるに年のくれをとりてよめる

數ふるに殘少なき身にしあればせめても惜しき年の暮哉

この歌よみて後としの内に身まかりにけるとぞ。