University of Virginia Library

おなじ

あしびきの國上の山を
たそがれに我が越え來れば
高根には鹿ぞ鳴くなる
麓には紅葉散りしく
さを鹿の音には鳴かねど
もみぢばのいやしく/\に
ものぞ戀しき
夕くれに國上の山を越え來れば衣手寒し木の葉ちりつゝ