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良寛歌集 (Kashu)
1.
長歌
2.
施頭歌 その他
3.
短歌
4.
[section 4]
5.
[section 5]
6.
[section 6]
7.
[section 7]
8.
蓮の露
9.
戲歌
10.
増補 最近某家の歌反古の中から發見のもの
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良寛歌集 (Kashu)
秋のあはれ
夕ぐれに
國上の山を
越え來れば
高根には
紅葉ちりつつ
麓には
鹿ぞ鳴くなる
紅葉さへ
時は知るといふを
鹿すらも
友をしをしむ
むべらへや
ましてわれは
うつせみの世の
人にしあれば
わが宿を尋ねて來ませあしびきの山のもみぢを手折りがてらに
露霜の秋の紅葉と時鳥いつの世にかはわれ忘れめや
おと宮の森の木下にわれをれば鐸ゆらぐもよ人來るらし
良寛歌集 (Kashu)