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藤原道信朝臣

煩ひ侍りけるがいとゞよわくなりにけるにいかなる形見にか有けむ、山吹なるきねをぬぎて女につかはし侍りける

梔子の園にや我身入りにけむ思ふ事をもいはでやみぬる

又云ふ、身まかりて後女の夢にみえてかくよみ侍りけるとも。