University of Virginia Library

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[題詞]

[原文]近江之海 泊八十有 八十嶋之 嶋之埼邪伎 安利立有 花橘乎 末枝尓 毛知引懸 仲枝尓 伊加流我懸 下枝尓 <比>米乎懸 己之母乎 取久乎不知 己之父乎 取久乎思良 尓 伊蘇婆比座与 伊可流我等<比>米登
[訓読]近江の海 泊り八十あり 八十島の 島の崎々 あり立てる 花橘を ほつ枝に も ち引き懸け 中つ枝に 斑鳩懸け 下枝に 比米を懸け 汝が母を 取らくを知らに 汝が 父を 取らくを知らに いそばひ居るよ 斑鳩と比米と
[仮名],あふみのうみ,とまりやそあり,やそしまの,しまのさきざき,ありたてる,はなた ちばなを,ほつえに,もちひきかけ,なかつえに,いかるがかけ,しづえに,ひめをかけ,なが ははを,とらくをしらに,ながちちを,とらくをしらに,いそばひをるよ,いかるがとひめ と
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[左注]右一首
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[元][天][細] / 此 → 比 [元][天][細]
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琵琶湖,動物,童謡,風喩,風俗,民謡