万葉集 (Manyoshu) | ||
1785
[題詞]神龜五年戊辰秋八月歌一首[并短歌]
[原文]人跡成 事者難乎 和久良婆尓 成吾身者 死毛生毛 <公>之随意常 念乍 有之間
尓 虚蝉乃 代人有者 大王之 御命恐美 天離 夷治尓登 朝鳥之 朝立為管 群鳥之 群立
行者 留居而 吾者将戀奈 不見久有者
[訓読]人となる ことはかたきを わくらばに なれる我が身は 死にも生きも 君がま
にまと 思ひつつ ありし間に うつせみの 世の人なれば 大君の 命畏み 天離る 鄙治
めにと 朝鳥の 朝立ちしつつ 群鳥の 群立ち行かば 留まり居て 我れは恋ひむな 見
ず久ならば
[仮名],ひととなる,ことはかたきを,わくらばに,なれるあがみは,しにもいきも,きみが
まにまと,おもひつつ,ありしあひだに,うつせみの,よのひとなれば,おほきみの,みこと
かしこみ,あまざかる,ひなをさめにと,あさとりの,あさだちしつつ,むらとりの,むらだ
ちゆかば,とまりゐて,あれはこひむな,みずひさならば
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