University of Virginia Library

2032

[題詞](七夕)

[原文]一年邇 七夕耳 相人之 戀毛不<過>者 夜深徃久毛 [一云 不盡者 佐宵曽明尓来 ]
[訓読]一年に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも [一云 尽きねばさ 夜ぞ明けにける]
[仮名],ひととせに,なぬかのよのみ,あふひとの,こひもすぎねば,よはふけゆくも,[つき ねば,さよぞあけにける]
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[左注](右柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]遏 → 過 [元][類][紀]
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[KW],秋雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,非略体,七夕