University of Virginia Library

こぞは疱瘡にて子供さはに失せにたりけり。世の中の

親の心にかはりてよめる(春さればの旋頭歌及びこの四首原田氏におくれるもの)
あづさ弓春を春ともおもほえずすぎにし子らがことを思へば
人の子の遊ぶを見ればにはたづみ流るる涙とどめかねつも
もの思すべなき時はうちいでて古野におふるなづなをぞ摘む
いつまでか何なげくらんなげけどもつきせぬものを心まどひに