University of Virginia Library

きさらぎの十日ばかりに飯乞ふとて眞木山てふ所に行 きて有則が家のあたりを尋ぬれば今は野らとなりぬ、一と本の梅の散りかかりたるを 見て古を思ひ出でてよめる。

そのかみは酒に受けつる梅の花つちに落ちけりいたづらにして