Skip directly to:
Main content
Main navigation
University of Virginia Library
Search this document
良寛歌集 (Kashu)
1.
長歌
2.
施頭歌 その他
3.
短歌
4.
[section 4]
5.
[section 5]
6.
[section 6]
7.
[section 7]
8.
蓮の露
9.
戲歌
10.
増補 最近某家の歌反古の中から發見のもの
Collapse All
|
Expand All
良寛歌集 (Kashu)
年のはてによみて有則におくる
野積のや
み寺の園の
梅の木を
根こじにせんと
かぎろひの
夕さり來れば
岩が根の
こごしき道を
ふみ分けて
辿り/\に
しぬびつつ
垣根に立てば
人の見て
盗人なりと
呼ばはれば
おのも/\に
しもととり
鐘打ちならし
あしびきの
山とよもして
集ひ來ぬ
しかしよりして
みな人に
花盗人と
よばれたる
君にはあれど
いつしかも
年のへぬれば
篠原の
しげきがを屋に
夜もすがら
八つかの髯を
かい撫でて
おはすらんかも
此の月ごろは
良寛歌集 (Kashu)