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良寛歌集 (Kashu)
1.
長歌
2.
施頭歌 その他
3.
短歌
4.
[section 4]
5.
[section 5]
6.
[section 6]
7.
[section 7]
8.
蓮の露
9.
戲歌
10.
増補 最近某家の歌反古の中から發見のもの
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良寛歌集 (Kashu)
○(この歌の後半次の如きもあり)
‥‥‥‥‥
山の紅葉は
ちりすぎぬ
ふるさとの
あれたる宿に
ひとりわが
ありがてぬれば
玉だすき
かけてしぬびて
さす竹の
君も逢ふやと
夕づつの
かゆきかくゆき
うち見れば
いほへ山
み雪ふりしき
とのぐもり
袖さへさえて
我が思ふ
千重の一重も
なぐさむる
心はなしに
からにしき
たちかへり來て
草のいほに
わびつつぞをる
逢ふよしをなみ
秋山の紅葉はすぎぬ今よりは何によそへてこの日くらさん
今更に死なば死なめと思へども心にそはぬいのちなりけり
良寛歌集 (Kashu)