万葉集 (Manyoshu) | ||
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[題詞]
[原文]欲見者 雲居所見 愛 十羽能松原 小子等 率和出将見 琴酒者 國丹放甞 別避者
宅仁離南 乾坤之 神志恨之 草枕 此羈之氣尓 妻應離哉
[訓読]見欲しきは 雲居に見ゆる うるはしき 鳥羽の松原 童ども いざわ出で見む こ
と放けば 国に放けなむ こと放けば 家に放けなむ 天地の 神し恨めし 草枕 この旅
の日に 妻放くべしや
[仮名],みほしきは,くもゐにみゆる,うるはしき,とばのまつばら,わらはども,いざわい
でみむ,ことさけば,くににさけなむ,ことさけば,いへにさけなむ,あめつちの,かみしう
らめし,くさまくら,このたびのけに,つまさくべしや
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