万葉集 (Manyoshu) | ||
3237
[題詞]或本歌曰
[原文]緑丹吉 平山過而 物部之 氏川渡 未通女等尓 相坂山丹 手向草 絲取置而 我妹
子尓 相海之海之 奥浪 来因濱邊乎 久礼々々登 獨<曽>我来 妹之目乎欲
[訓読]あをによし 奈良山過ぎて もののふの 宇治川渡り 娘子らに 逢坂山に 手向け
草 幣取り置きて 我妹子に 近江の海の 沖つ波 来寄る浜辺を くれくれと ひとりぞ
我が来る 妹が目を欲り
[仮名],あをによし,ならやますぎて,もののふの,うぢかはわたり,をとめらに,あふさか
やまに,たむけくさ,ぬさとりおきて,わぎもこに,あふみのうみの,おきつなみ,きよるは
まへを,くれくれと,ひとりぞわがくる,いもがめをほり
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