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問答

2508

[題詞]問答

[原文]皇祖乃 神御門乎 懼見等 侍従時尓 相流公鴨
[訓読]すめろぎの神の御門を畏みとさもらふ時に逢へる君かも
[仮名],すめろぎの,かみのみかどを,かしこみと,さもらふときに,あへるきみかも
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[左注](右二首 / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,非略体,序詞

2509

[題詞](問答)

[原文]真祖鏡 雖見言哉 玉限 石垣淵乃 隠而在つ
[訓読]まそ鏡見とも言はめや玉かぎる岩垣淵の隠りたる妻
[仮名],まそかがみ,みともいはめや,たまかぎる,いはがきふちの,こもりたるつま
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[左注]右二首( / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,非略体,枕詞,恋情

2510

[題詞](問答)

[原文]赤駒之 足我枳速者 雲居尓毛 隠徃序 袖巻吾妹
[訓読]赤駒が足掻速けば雲居にも隠り行かむぞ袖まけ我妹
[仮名],あかごまが,あがきはやけば,くもゐにも,かくりゆかむぞ,そでまけわぎも
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[左注](右三首 / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,非略体,通い

2511

[題詞](問答)

[原文]隠口乃 豊泊瀬道者 常<滑>乃 恐道曽 戀由眼
[訓読]こもりくの豊泊瀬道は常滑のかしこき道ぞ恋ふらくはゆめ
[仮名],こもりくの,とよはつせぢは,とこなめの,かしこきみちぞ,こふらくはゆめ
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[左注](右三首 / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]消 → 滑 [西(訂正)][嘉][文][紀]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,非略体,枕詞,女歌,奈良,地名

2512

[題詞](問答)

[原文]味酒之 三毛侶乃山尓 立月之 見我欲君我 馬之<音>曽為
[訓読]味酒のみもろの山に立つ月の見が欲し君が馬の音ぞする
[仮名],うまさけの,みもろのやまに,たつつきの,みがほしきみが,うまのおとぞする
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[左注]右三首( / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]足音 → 音 [嘉]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,非略体,女歌,枕詞,三輪山,奈良,地名

2513

[題詞](問答)

[原文]雷神 小動 刺雲 雨零耶 君将留
[訓読]鳴る神の少し響みてさし曇り雨も降らぬか君を留めむ
[仮名],なるかみの,すこしとよみて,さしくもり,あめもふらぬか,きみをとどめむ
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[左注](右二首 / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,略体,女歌,後朝

2514

[題詞](問答)

[原文]雷神 小動 雖不零 吾将留 妹留者
[訓読]鳴る神の少し響みて降らずとも我は留まらむ妹し留めば
[仮名],なるかみの,すこしとよみて,ふらずとも,わはとどまらむ,いもしとどめば
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[左注]右二首( / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,略体,後朝

2515

[題詞](問答)

[原文]布細布 枕動 夜不寐 思人 後相物
[訓読]敷栲の枕響みて夜も寝ず思ふ人には後も逢ふものを
[仮名],しきたへの,まくらとよみて,よるもねず,おもふひとには,のちもあふものを
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[左注](以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
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[校異]
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,略体,枕詞,恋情

2516

[題詞](問答)

[原文]敷細布 枕人 事問哉 其枕 苔生負為
[訓読]敷栲の枕は人に言とへやその枕には苔生しにたり
[仮名],しきたへの,まくらはひとに,こととへや,そのまくらには,こけむしにたり
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[左注]右二首 / 以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出
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[校異]歌 [西] 謌
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[KW],作者:柿本人麻呂歌集,略体,枕詞,答歌