University of Virginia Library

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[題詞]石上乙麻呂卿配土左國之時歌三首[并短歌]

[原文]石上 振乃尊者 弱女乃 或尓縁而 馬自物 縄取附 肉自物 弓笶圍而 王 命恐 天 離 夷部尓退 古衣 又打山従 還来奴香聞
[訓読]石上 布留の命は 手弱女の 惑ひによりて 馬じもの 縄取り付け 獣じもの 弓 矢囲みて 大君の 命畏み 天離る 鄙辺に罷る 古衣 真土の山ゆ 帰り来ぬかも
[仮名],いそのかみ,ふるのみことは,たわやめの,まどひによりて,うまじもの,なはとり つけ,ししじもの,ゆみやかくみて,おほきみの,みことかしこみ,あまざかる,ひなへにま かる,ふるころも,まつちのやまゆ,かへりこぬかも
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[左注]
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[校異]歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 短歌 [西] 短哥 [西(訂正)] 短歌
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[KW],雑歌,石上乙麻呂,流罪,久米若賣,密通,天平11年,年紀,土佐,高知,同情,歌語り