University of Virginia Library

204

[題詞]弓削皇子薨時置始東人<作>歌一首[并短歌]

[原文]安見知之 吾王 高光 日之皇子 久堅乃 天宮尓 神随 神等座者 其乎霜 文尓恐 美 晝波毛 日之盡 夜羽毛 夜之盡 臥居雖嘆 飽不足香裳
[訓読]やすみしし 我が大君 高照らす 日の御子 ひさかたの 天つ宮に 神ながら 神 といませば そこをしも あやに畏み 昼はも 日のことごと 夜はも 夜のことごと 伏 し居嘆けど 飽き足らぬかも
[仮名],やすみしし,わがおほきみ,たかてらす,ひのみこ,ひさかたの,あまつみやに,かむ ながら,かみといませば,そこをしも,あやにかしこみ,ひるはも,ひのことごと,よるはも ,よのことごと,ふしゐなげけど,あきたらぬかも
[_]
[左注]
[_]
[校異]
[_]
[KW],挽歌,作者:置始東人,弓削皇子,殯宮,枕詞