University of Virginia Library

1428

[題詞]草香山歌一首

[原文]忍照 難波乎過而 打靡 草香乃山乎 暮晩尓 吾越来者 山毛世尓 咲有馬酔木乃 不悪 君乎何時 徃而早将見
[訓読]おしてる 難波を過ぎて うち靡く 草香の山を 夕暮れに 我が越え来れば 山も 狭に 咲ける馬酔木の 悪しからぬ 君をいつしか 行きて早見む
[仮名],おしてる,なにはをすぎて,うちなびく,くさかのやまを,ゆふぐれに,わがこえく れば,やまもせに,さけるあしびの,あしからぬ,きみをいつしか,ゆきてはやみむ
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[左注]右一首依作者微不顕名字
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[校異]歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌
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[KW],春雑歌,東大阪市日下町,生駒山,羈旅,望郷,恋情,地名,植物,枕詞