University of Virginia Library

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[題詞]山部宿祢赤人作歌一首[并短歌]

[原文]八隅知之 吾大王乃 神随 高所知流 稲見野能 大海乃原笶 荒妙 藤井乃浦尓 鮪 釣等 海人船散動 塩焼等 人曽左波尓有 浦乎吉美 宇倍毛釣者為 濱乎吉美 諾毛塩焼 蟻徃来 御覧母知師 清白濱
[訓読]やすみしし 我が大君の 神ながら 高知らせる 印南野の 大海の原の 荒栲の 藤井の浦に 鮪釣ると 海人舟騒き 塩焼くと 人ぞさはにある 浦をよみ うべも釣りは す 浜をよみ うべも塩焼く あり通ひ 見さくもしるし 清き白浜
[仮名],やすみしし,わがおほきみの,かむながら,たかしらせる,いなみのの,おふみのは らの,あらたへの,ふぢゐのうらに,しびつると,あまぶねさわき,しほやくと,ひとぞさは にある,うらをよみ,うべもつりはす,はまをよみ,うべもしほやく,ありがよひ,みさくも しるし,きよきしらはま
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[左注]
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[校異]歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 短歌 [西] 短謌 [西(訂正)] 短歌 / 流 [元][紀] 須
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[KW],雑歌,作者:山部赤人,播磨,兵庫,羈旅,土地讃美,枕詞,地名