University of Virginia Library

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[題詞]登神岳山部宿祢赤人作歌一首[并短歌]

[原文]三諸乃 神名備山尓 五百枝刺 繁生有 都賀乃樹乃 弥継<嗣>尓 玉葛 絶事無 在 管裳 不止将通 明日香能 舊京師者 山高三 河登保志呂之 春日者 山四見容之 秋夜者 河四清之 <旦>雲二 多頭羽乱 夕霧丹 河津者驟 毎見 哭耳所泣 古思者
[訓読]みもろの 神なび山に 五百枝さし しじに生ひたる 栂の木の いや継ぎ継ぎに 玉葛 絶ゆることなく ありつつも やまず通はむ 明日香の 古き都は 山高み 川とほ しろし 春の日は 山し見がほし 秋の夜は 川しさやけし 朝雲に 鶴は乱れ 夕霧に か はづは騒く 見るごとに 音のみし泣かゆ いにしへ思へば
[仮名],みもろの,かむなびやまに,いほえさし,しじにおひたる,つがのきの,いやつぎつ ぎに,たまかづら,たゆることなく,ありつつも,やまずかよはむ,あすかの,ふるきみやこ は,やまたかみ,かはとほしろし,はるのひは,やましみがほし,あきのよは,かはしさやけ し,あさくもに,たづはみだれ,ゆふぎりに,かはづはさわく,みるごとに,ねのみしなかゆ ,いにしへおもへば
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[左注]
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[校異]飼 → 嗣 [西(右書)][類][紀] / 且 → 旦 [類][紀][温]
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[KW],雑歌,作者:山部赤人,神丘,神奈備山,飛鳥,荒都,枕詞,植物