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[題詞]柿本朝臣人麻呂獻泊瀬部皇女忍坂部皇子歌一首[并短歌]
[原文]飛鳥 明日香乃河之 上瀬尓 生玉藻者 下瀬尓 流觸經 玉藻成 彼依此依 靡相之
嬬乃命乃 多田名附 柔<膚>尚乎 劔刀 於身副不寐者 烏玉乃 夜床母荒良無 [一云
<阿>礼奈牟] 所虚故 名具鮫<兼>天 氣<田>敷藻 相屋常念而 [一云
公毛相哉登] 玉垂
乃 越<能>大野之 旦露尓 玉裳者O打 夕霧尓 衣者<沾>而 草枕 旅宿鴨為留 不相君故
[訓読]飛ぶ鳥の 明日香の川の 上つ瀬に 生ふる玉藻は 下つ瀬に 流れ触らばふ 玉藻
なす か寄りかく寄り 靡かひし 嬬の命の たたなづく 柔肌すらを 剣太刀 身に添へ
寝ねば ぬばたまの 夜床も荒るらむ [一云 荒れなむ] そこ故に 慰めかねて けだしく
も 逢ふやと思ひて [一云 君も逢ふやと] 玉垂の 越智の大野の 朝露に 玉藻はひづち
夕霧に 衣は濡れて 草枕 旅寝かもする 逢はぬ君故
[仮名],とぶとりの,あすかのかはの,かみつせに,おふるたまもは,しもつせに,ながれふ
らばふ,たまもなす,かよりかくより,なびかひし,つまのみことの,たたなづく,にきはだ
すらを,つるぎたち,みにそへねねば,ぬばたまの,よとこもあるらむ,[あれなむ],そこゆゑ
に,なぐさめかねて,けだしくも,あふやとおもひて,[きみもあふやと],たまだれの,をちの
おほのの,あさつゆに,たまもはひづち,ゆふぎりに,ころもはぬれて,くさまくら,たびね
かもする,あはぬきみゆゑ
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[左注](右或本曰 葬河嶋皇子越智野之時 獻泊瀬部皇女歌也 日本紀<云>朱鳥五年辛
卯秋九月己巳朔丁丑浄大参皇子川嶋薨)
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[校異]庸 → 膚 [金][矢][京] / 何 → 阿 [類][紀] / 魚 → 兼 [略解] / 留 → 田
[金][類] / 乃 → 能
[金][紀] / 沽 → 沾 [金][温][京]
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[KW],挽歌,作者:柿本人麻呂,泊瀬部皇女,忍坂皇子,代作,献呈挽歌,異伝,飛鳥,地名,枕
詞