University of Virginia Library

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[題詞]勅従四位上高麗朝臣福信遣於難波賜酒肴入唐使藤原朝臣清河等御歌一首[并短 歌]

[原文]虚見都 山跡乃國波 水上波 地徃如久 船上波 床座如 大神乃 鎮在國曽 四舶 々能倍奈良倍 平安 早渡来而 還事 奏日尓 相飲酒曽 <斯>豊御酒者
[訓読]そらみつ 大和の国は 水の上は 地行くごとく 船の上は 床に居るごと 大神の 斎へる国ぞ 四つの船 船の舳並べ 平けく 早渡り来て 返り言 奏さむ日に 相飲まむ 酒ぞ この豊御酒は
[仮名],そらみつ,やまとのくには,みづのうへは,つちゆくごとく,ふねのうへは,とこに をるごと,おほかみの,いはへるくにぞ,よつのふね,ふなのへならべ,たひらけく,はやわ たりきて,かへりこと,まをさむひに,あひのまむきぞ,このとよみきは
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[左注](右發遣 勅使并賜酒樂宴之日月未得詳審也)
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[校異]船 [元] 舶 / 期 → 斯 [元][細]
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[KW],天平勝宝4年閏3月,年紀,作者:孝謙天皇,古歌,伝誦,藤原清河,遣唐使,高麗福信 ,餞別,出発,羈旅,枕詞