University of Virginia Library

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[題詞]昔有老翁 号曰竹取翁也 此翁季春之月登丘遠望 忽値煮羮之九箇女子也 百嬌無 儔花容無止 于時娘子等呼老翁嗤曰 叔父来乎 吹此燭火也 於是翁曰唯<々> 漸T徐行 著接座上 良久娘子等皆共含咲相推譲之曰 阿誰呼此翁哉尓乃竹取翁謝之曰 非慮之外 偶逢神仙 迷惑之心無敢所禁 近狎之罪希贖以歌 即作歌一首[并短歌]

[原文]緑子之 若子蚊見庭 垂乳為 母所懐 ウ襁 平<生>蚊見庭 結經方衣 水津裏丹縫 服 頚著之 童子蚊見庭 結幡 袂著衣 服我矣 丹因 子等何四千庭 三名之綿 蚊黒為髪 尾 信櫛持 於是蚊寸垂 取束 擧而裳纒見 解乱 童兒丹成見 羅丹津蚊經 色丹名著来 紫 之 大綾之衣 墨江之 遠里小野之 真榛持 丹穂之為衣丹 狛錦 紐丹縫著 刺部重部 波累 服 打十八為 麻續兒等 蟻衣之 寶之子等蚊 打栲者 經而織布 日曝之 朝手作尾 信巾 裳成者之寸丹取為支屋所經 稲寸丁女蚊 妻問迹 我丹所来為 彼方之 二綾裏沓 飛鳥 飛 鳥壮蚊 霖禁 縫為黒沓 刺佩而 庭立住 退莫立 禁尾迹女蚊 髣髴聞而 我丹所来為 水 縹 絹帶尾 引帶成 韓帶丹取為 海神之 殿盖丹 飛翔 為軽如来 腰細丹 取餝氷 真十鏡 取雙懸而 己蚊果 還氷見乍 春避而 野邊尾廻者 面白見 我矣思經蚊 狭野津鳥 来鳴翔 經 秋僻而 山邊尾徃者 名津蚊為迹 我矣思經蚊 天雲裳 行田菜引 還立 路尾所来者 打 氷<刺> 宮尾見名 刺竹之 舎人壮裳 忍經等氷 還等氷見乍 誰子其迹哉 所思而在 如是 所為故為 古部 狭々寸為我哉 端寸八為 今日八方子等丹 五十狭邇迹哉 所思而在 如 是 所為故為 古部之 賢人藻 後之世之 堅監将為迹 老人矣 送為車 持還来 <持還来>
[訓読]みどり子の 若子髪には たらちし 母に抱かえ ひむつきの 稚児が髪には 木綿 肩衣 純裏に縫ひ着 頚つきの 童髪には 結ひはたの 袖つけ衣 着し我れを 丹よれる 子らがよちには 蜷の腸 か黒し髪を ま櫛持ち ここにかき垂れ 取り束ね 上げても巻 きみ 解き乱り 童になしみ さ丹つかふ 色になつける 紫の 大綾の衣 住吉の 遠里小 野の ま榛持ち にほほし衣に 高麗錦 紐に縫ひつけ 刺部重部 なみ重ね着て 打麻や し 麻続の子ら あり衣の 財の子らが 打ちし栲 延へて織る布 日さらしの 麻手作り を 信巾裳成者之寸丹取為支屋所経 稲置娘子が 妻どふと 我れにおこせし 彼方の 二 綾下沓 飛ぶ鳥 明日香壮士が 長雨禁へ 縫ひし黒沓 さし履きて 庭にたたずみ 退けな 立ち 禁娘子が ほの聞きて 我れにおこせし 水縹の 絹の帯を 引き帯なす 韓帯に取 らし わたつみの 殿の甍に 飛び翔ける すがるのごとき 腰細に 取り装ほひ まそ鏡 取り並め懸けて おのがなり かへらひ見つつ 春さりて 野辺を廻れば おもしろみ 我 れを思へか さ野つ鳥 来鳴き翔らふ 秋さりて 山辺を行けば なつかしと 我れを思へ か 天雲も 行きたなびく かへり立ち 道を来れば うちひさす 宮女 さす竹の 舎人壮 士も 忍ぶらひ かへらひ見つつ 誰が子ぞとや 思はえてある かくのごと 所為故為 い にしへ ささきし我れや はしきやし 今日やも子らに いさとや 思はえてある かくの ごと 所為故為 いにしへの 賢しき人も 後の世の 鑑にせむと 老人を 送りし車 持ち 帰りけり 持ち帰りけり
[仮名],みどりこの,わかごかみには,たらちし,ははにむだかえ,ひむつきの,ちごがかみ には,ゆふかたぎぬ,ひつらにぬひき,うなつきの,わらはかみには,ゆひはたの,そでつけ ごろも,きしわれを,によれる,こらがよちには,みなのわた,かぐろしかみを,まくしもち ,ここにかきたれ,とりつかね,あげてもまきみ,ときみだり,わらはになしみ,さにつかふ ,いろになつける,むらさきの,おほあやのきぬ,すみのえの,とほさとをのの,まはりもち ,にほほしきぬに,こまにしき,ひもにぬひつけ,*****,なみかさねきて,うちそやし,をみの こら,ありきぬの,たからのこらが,うちしたへ,はへておるぬの,ひさらしの,あさてづく りを,*****,*******,*****,いなきをとめが,つまどふと,われにおこせし,をちかたの,ふた・ △・ したぐつ,とぶとり,あすかをとこが,ながめさへ,ぬひしくろぐつ,さしはきて,にはにた たずみ,そけなたち,いさめをとめが,ほのききて,われにおこせし,みなはだの,きぬのお びを,ひきおびなす,からおびにとらし,わたつみの,とののいらかに,とびかける,すがる のごとき,こしほそに,とりよそほひ,まそかがみ,とりなめかけて,おのがなり,かへらひ みつつ,はるさりて,のへをめぐれば,おもしろみ,われをおもへか,さのつとり,きなきか けらふ,あきさりて,やまへをゆけば,なつかしと,われをおもへか,あまくもも,ゆきたな びく,かへりたち,みちをくれば,うちひさす,みやをみな,さすたけの,とねりをとこも,し のぶらひ,かへらひみつつ,たがこぞとや,おもはえてある,かくのごと,*******,いにしへ ,ささきしわれや,はしきやし,けふやもこらに,いさとや,おもはえてある,かくのごと ,*******,いにしへの,さかしきひとも,のちのよの,かがみにせむと,おいひとを,おくりし くるま,もちかへりけり,もちかへりけり
[_]
[左注]
[_]
[校異]唯 → 々 [類][矢][京] / 歌 [西] 謌 / 生之 → 生 [紀][細] / 判 → 刺 [尼][類][紀] / <> → 持還来 [尼]
[_]
[KW],雑歌,歌物語,物語,作者:竹取翁,神仙,枕詞,難訓,植物,地名,堺市,大阪,教訓,嘆老