万葉集 (Manyoshu) | ||
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[題詞]
[原文]玉桙之 道去人者 足桧木之 山行野徃 直海 川徃渡 不知魚取 海道荷出而 惶八
神之渡者 吹風母 和者不吹 立浪母 踈不立 跡座浪之 塞道麻 誰心 勞跡鴨 直渡異六
<直渡異六>
[訓読]玉桙の 道行く人は あしひきの 山行き野行き にはたづみ 川行き渡り 鯨魚取
り 海道に出でて 畏きや 神の渡りは 吹く風も のどには吹かず 立つ波も おほには
立たず とゐ波の 塞ふる道を 誰が心 いたはしとかも 直渡りけむ 直渡りけむ
[仮名],たまほこの,みちゆくひとは,あしひきの,やまゆきのゆき,にはたづみ,かはゆき
わたり,いさなとり,うみぢにいでて,かしこきや,かみのわたりは,ふくかぜも,のどには
ふかず,たつなみも,おほにはたたず,とゐなみの,ささふるみちを,たがこころ,いたはし
とかも,ただわたりけむ,ただわたりけむ
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