万葉集 (Manyoshu) | ||
3288
[題詞]或本歌曰
[原文]大船之 思憑而 木<妨>己 弥遠長 我念有 君尓依而者 言之故毛 無有欲得 木綿
手次 肩荷取懸 忌戸乎 齊穿居 玄黄之 神祇二衣吾祈 甚毛為便無見
[訓読]大船の 思ひ頼みて さな葛 いや遠長く 我が思へる 君によりては 言の故も
なくありこそと 木綿たすき 肩に取り懸け 斎瓮を 斎ひ掘り据ゑ 天地の 神にぞ我が
祷む いたもすべなみ
[仮名],おほぶねの,おもひたのみて,さなかづら,いやとほながく,あがおもへる,きみに
よりては,ことのゆゑも,なくありこそと,ゆふたすき,かたにとりかけ,いはひへを,いは
ひほりすゑ,あめつちの,かみにぞわがのむ,いたもすべなみ
万葉集 (Manyoshu) | ||