讀人しらず
堀河院の中宮、内に侍はせ給ひけるに、雪のいたく降りける又の朝、麗景殿の細殿に枯れたる薄に雪降りかかりたるを、殿守のつかさ、簾の下にさし入れてこれを御覽せ、少將の君に奉り給へとて、それに結びつけて
藤原義孝