University of Virginia Library

讃[li ]高松にしばらく旅やどりしけるに、あるじ夫婦の隔なきこゝろざしのうれしさに、けふや其家を立出るとて

巨燵出て早あしもとの野河哉

腰ぬけの妻うつくしき巨燵かな

沙彌律師ころり/\とふすま哉

鋸の音貧しさよ夜半の冬

彈山の質屋とざしぬ夜半の冬