University of Virginia Library

摺子木で重箱を洗ふがごとくせよとは、政の嚴刻なるをいましめ給ふ、賢き御代の春にあふて

隅/\に殘る寒さやうめの花

しら梅や北野ゝ茶屋にすまひ取

うめ散や螺鈿こぼるゝ卓の上

梅咲て帶買ふ室の遊女かな

源八をわたりて梅のあるじ哉

燈を置で人あるさまや梅が宿