關寺小町 (Sekidera Komachi) | ||
ワキ次第
「ちてぞ に。 待ち得て今ぞ秋に 逢ふ。のをがん。
詞
「はのにて。は にて に。のをり 。 にのをび てが。をめたるし に。 きを なひし。のをもらばやとじ。
一同サシ
「たる とと。にる の。のになり ぬ。
ワキ
「のけとて。のに。
ツレ
「ことをして。
ワキ
「の。
歌
「をの。道を願ひの 糸はへて。るやの はた。をもての。のかきらす。までもからの。に か な。手向に叶ふ夕 かな。
シテサシ
「にをざ れどもむるに。のを あ り。はのぐるによつてにいたり。はにか れてくれり。にきなし。にはいのの。のはれども。にるは なし。あらししや。あら來し方 戀しや。
ワキ詞
「ににす べきの。 はに むにて 。のをにてが。のをき。をよむべきをも し。をもらんめに。もまででにて。
シテ詞
「はもらぬをり か な。のれぬとなり。にだすべきにしもあらず。をとしてのにまば。などかをざらん。しくもきのにき かな。
ワキ
「くのび は。のをて。 のめにもすべきえ 。
シテ
「れはよりまれども。のまらずして。のきかりけらし。のとなりて。めで たかりしをよみめしなればとて。 のをび。
ワキ
「の は。のをらげしに。れめでたき。
シテ
「によくたり。を として。
ワキ
「 のめ となりて。
シテ
「きしきをもかず。
ワキ
「の や。
シテ
「きの までも。
ワキ
「けるに。
シテ
「のの。
地
「ささや。のはくるとも。濱の眞砂は盡くるとも。よむ のは よもきじ。のえず。ののりせぬ。はとしせ。りるとも。のあらば。のもきせじや。のもきまじ。
ワキ詞
「う 。きの 。のはなるに。のこそ。 がべき なりささがにの。のかねてしるしも。 ものか。
シテ
「は の とはのにてましま す。のくもをこそび。
ワキ
「さては のをびかや。えたる のこそ。 のとはれ。わびぬればを のをえて。 あらばいなんとぞ 。はのな。
シテ
「はのがりせしに。のうかりしに。のがのになりてりし。にてをもめよかしと。をしによみしなり。れてをしを。けばのの。るるしさよ。
ワキ
「やなわ びぬればのば。 よみたりしとる。のとえつ るもなり。に をふるに。 はに。のとも。いまだ にるべきなれば。 は もなく。はのぞとよ。さのみ なみそと よ。
シテ
「いやとは かしや。えで とこそよみしを。
地
「 はの の。ののや ゆる。かしやわびぬれ ば。をの をえて。 あらばも。いなんとぞ かしや。」
地クリ
「にやめども。にまらぬは。をぬ のの 。のみをの。しをれたる のまで。のならん。
シテサシ
「つつ ればやのえつらんと。
地
「よみしもは のに。 ぬ るを。りての。きつてじ。のもれたり。
シテ
「にりとつて。
地
「のにじ。
クセ
「あるはく。 きは のに。 れのまでかんと。ぜしもながら。いつまで のじ。ちてもりけるは。 のなりける ぞ。しのや。 ばしののやと。しだにも。また になりく の。せめては 。はじめのぞ しき。あはれ には。 りしまでも。をり。 にをけ。 にはをねつつ。の の。をりての。つく。のにしては。ののの。きしなりしなれども。はの。こやをきしならん。
シテ
「のの。 「とくなれども。 にはもなし。 のの。のをもばこそ。のを りをりは。けるとての に。をらしつ つ。をめて 。くや ののに。からず。からぬのなれば。いとどしく のの。りくぞしき。
子詞
「にし。 の 。をも し。
ワキシ
「に。のをでつて。
シテ
「いやいや のはりにて に。 もらず。
ワキ
「のしうべき。でとよ。
地
「の。るの。の。ののに。 ぶやつの。 のにれれし。もはの。ましやしや。もあてられ ぬ。とてもはの。けのもの。はに。けてらすの。をけたる。のぞ き。るなりの。(子方三段の舞)
シテ
「をてむ の。
地
「いくしさぞ 。
シテ詞
「あら のののやな。むかしののののをこそししか。はののならば。しにてや るべき。 ればもる とかや。の のにかれて。 こそり。は。(序の 舞)
シテワキ
「は。 にりしの。
地
「あはれなりあはれなり。のの 。
シテ
「さすもれ。
地
「もすそも く。
シテ
「ただよふ の。
地
「ちふは ひるがへせども。 にすはあらばこそ。
シテ
「あらしの やな。
地
「さるにの。はやのの。
シテ
「もしきり に。
地
「げるの。あさまにもな らば。
シテ
「のの。
地
「の。のれもよもあらじ。 してるとて。 にすがりてよろよろと。のにり けり。のと えしは。が のなりけり。 小町が果の名なりけり。
「ちてぞ に。 待ち得て今ぞ秋に 逢ふ。のをがん。
詞
「はのにて。は にて に。のをり 。 にのをび てが。をめたるし に。 きを なひし。のをもらばやとじ。
一同サシ
「たる とと。にる の。のになり ぬ。
ワキ
「のけとて。のに。
ツレ
「ことをして。
ワキ
「の。
歌
「をの。道を願ひの 糸はへて。るやの はた。をもての。のかきらす。までもからの。に か な。手向に叶ふ夕 かな。
シテサシ
「にをざ れどもむるに。のを あ り。はのぐるによつてにいたり。はにか れてくれり。にきなし。にはいのの。のはれども。にるは なし。あらししや。あら來し方 戀しや。
ワキ詞
「ににす べきの。 はに むにて 。のをにてが。のをき。をよむべきをも し。をもらんめに。もまででにて。
シテ詞
「はもらぬをり か な。のれぬとなり。にだすべきにしもあらず。をとしてのにまば。などかをざらん。しくもきのにき かな。
ワキ
「くのび は。のをて。 のめにもすべきえ 。
シテ
「れはよりまれども。のまらずして。のきかりけらし。のとなりて。めで たかりしをよみめしなればとて。 のをび。
ワキ
「の は。のをらげしに。れめでたき。
シテ
「によくたり。を として。
ワキ
「 のめ となりて。
シテ
「きしきをもかず。
ワキ
「の や。
シテ
「きの までも。
ワキ
「けるに。
シテ
「のの。
地
「ささや。のはくるとも。濱の眞砂は盡くるとも。よむ のは よもきじ。のえず。ののりせぬ。はとしせ。りるとも。のあらば。のもきせじや。のもきまじ。
ワキ詞
「う 。きの 。のはなるに。のこそ。 がべき なりささがにの。のかねてしるしも。 ものか。
シテ
「は の とはのにてましま す。のくもをこそび。
ワキ
「さては のをびかや。えたる のこそ。 のとはれ。わびぬればを のをえて。 あらばいなんとぞ 。はのな。
シテ
「はのがりせしに。のうかりしに。のがのになりてりし。にてをもめよかしと。をしによみしなり。れてをしを。けばのの。るるしさよ。
ワキ
「やなわ びぬればのば。 よみたりしとる。のとえつ るもなり。に をふるに。 はに。のとも。いまだ にるべきなれば。 は もなく。はのぞとよ。さのみ なみそと よ。
シテ
「いやとは かしや。えで とこそよみしを。
地
「 はの の。ののや ゆる。かしやわびぬれ ば。をの をえて。 あらばも。いなんとぞ かしや。」
地クリ
「にやめども。にまらぬは。をぬ のの 。のみをの。しをれたる のまで。のならん。
シテサシ
「つつ ればやのえつらんと。
地
「よみしもは のに。 ぬ るを。りての。きつてじ。のもれたり。
シテ
「にりとつて。
地
「のにじ。
クセ
「あるはく。 きは のに。 れのまでかんと。ぜしもながら。いつまで のじ。ちてもりけるは。 のなりける ぞ。しのや。 ばしののやと。しだにも。また になりく の。せめては 。はじめのぞ しき。あはれ には。 りしまでも。をり。 にをけ。 にはをねつつ。の の。をりての。つく。のにしては。ののの。きしなりしなれども。はの。こやをきしならん。
シテ
「のの。 「とくなれども。 にはもなし。 のの。のをもばこそ。のを りをりは。けるとての に。をらしつ つ。をめて 。くや ののに。からず。からぬのなれば。いとどしく のの。りくぞしき。
子詞
「にし。 の 。をも し。
ワキシ
「に。のをでつて。
シテ
「いやいや のはりにて に。 もらず。
ワキ
「のしうべき。でとよ。
地
「の。るの。の。ののに。 ぶやつの。 のにれれし。もはの。ましやしや。もあてられ ぬ。とてもはの。けのもの。はに。けてらすの。をけたる。のぞ き。るなりの。(子方三段の舞)
シテ
「をてむ の。
地
「いくしさぞ 。
シテ詞
「あら のののやな。むかしののののをこそししか。はののならば。しにてや るべき。 ればもる とかや。の のにかれて。 こそり。は。(序の 舞)
シテワキ
「は。 にりしの。
地
「あはれなりあはれなり。のの 。
シテ
「さすもれ。
地
「もすそも く。
シテ
「ただよふ の。
地
「ちふは ひるがへせども。 にすはあらばこそ。
シテ
「あらしの やな。
地
「さるにの。はやのの。
シテ
「もしきり に。
地
「げるの。あさまにもな らば。
シテ
「のの。
地
「の。のれもよもあらじ。 してるとて。 にすがりてよろよろと。のにり けり。のと えしは。が のなりけり。 小町が果の名なりけり。
關寺小町 (Sekidera Komachi) | ||