井筒 (Izutsu) | ||
1.
ワキ詞は の にて 。 は に りて 。 より に らばやと じ 。 なる を に ねて ば。 とかや し に。 ちより せばやと は。いにし へ の の 。 み し なるべ し。 ふけば つ たつた と じけんも。 にての なるべし。
歌
「 がたりの ば。 の とせし。 の の なき 。 をかけて ん。妹背をかけて弔はん。
シテ次第
「ごとのの。曉ごとの閼伽の 水。もやますらん。
サシ
「さなきだにのしきのの。まれなるの。のけぎて。もかたぶくの。わすれてぎしを。ぶにていつまでか。つ 。げにもひの。にはるのか な。
下歌
「いつとなくに。むのの。びき の。
上歌
「をも。らさせ ひ。照らさせ給ふ御誓ひ。げにもとえての。ゆくへは のなれど。なが めはのの 。ののみゆれども。はいづくとも。めな きの。のにかめてまし。何の音にか覺めてまし。
ワキ詞
「 をますをりふし。いと なまめける。 のをびげとし。なるにのえは。いかなるにて ましますぞ。
シテ詞
「はあたりにむなり。ののは。にをめ しなり。さればのしるしもなるのやらん。もしくはらずども。をけを ら せ。
ワキ
「げにげにのは。にをめしなりさりながら。は にきの。がたりのなるを。しかもの として。かやうに 。 のに。 いかさまあるやらん。
シテ
「あるかとせ。はだにも。 れしの。ましてやはき に。もゆかりもあるべからず。
ワキ
「もつともせはさるなれども。ここはの にて。
シテ
「こそくの。
ワキ
「あとはりてさすがにいま だ。
シテ
「えはちぬを。
ワキ
「ればも。
シテ
「の。
地
「ばかりは。のりて。在原 寺の跡舊りて。もいたるの。こそそれよきの。ずすきのにづるは。いつのなるらん。として。 との。まことなるかなへの。なつかしき けしきかな。跡なつかしきけしきかな。
ワキ詞
「のくはしくり 。
地クリ
「むかしの。てここにの。ふりにしもの。のとてみしに。
シテサシ
「はのがとちぎり。のあさからざりしに。
地
「の のに。るありてに。びて しに。
シテ
「けばつ。
地
「にやがひとりくらんと。 おぼつかのの 。ゆくへをふ げて。よそのりはかれがれなり。
シテ
「げにるうたかたの。
地
「べしもなり。
クセ
「むかしに。むのりけるが。をならべ ての。によりてうなゐ の。て。にを。をならべをけ。のも ひなく。うつるもなりて。おとなしくしく。たがひ にはなりにけり。まめ。ののの。のもて。
シテ
「。にけしまろが。
地
「にけらしなざるにと。よみて おくりけるに。もくらべこし。もぎぬ。ならずして かあぐべきと。によみしなれや。のとも。 えしは が。のふるきなるべし。
ロンギ地
「げにやりにし。けばなるの。あやしや しませ。
シテ
「はは。のがとも。いさの。にまぎれて りたり。
地
「ふしぎやさては。 にぞづるもみ じの。
シテ
「のがとも。
地
「はのとも。
シテ
「はづかしながらなりと。
地
「のきを。りしは。のにれけり。井筒の陰 に隱れけり。(中入)
2.
ワキ歌「けゆくや。のの。在原寺の夜の月。を すに。ちそへて。のにしにけり。苔の莚に臥しにけり。
後ジテ
「あだなりとにこそてれ。になるもちけり。なれば。つれしなり。のより。をて。はきにの。のにれて。はづかしや に。
地
「をめぐらすの。(序の舞)
シテワカ
「ここにて。ぞかへすの。
地
「にめるぞさやけき。ぞさやけき。
シテ
「やあらぬ。やとめしも。いつのぞや 。
地
「つつゐづつ。にかけし。
シテ
「まろがたけ。
地
「にけらしな。
シテ
「にけるぞや。
地
「さながらえしの。はともえず。なりけりの。
シテ
「ればなつかしや。
地
「ながらなつかしや。のは。しぼめ るのうて。 りて の。のもほの ぼのと。けくればの。やの。もれてめにけり。はれけにけり。
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