Skip directly to:
Main content
Main navigation
University of Virginia Library
Search this document
山家和歌集 (Sanka wakashu)
1.
卷上
2.
山家和歌集 卷下
Collapse All
|
Expand All
山家和歌集 (Sanka wakashu)
秋の末に法輪にこもりて詠める
大井川ゐぜきによどむ水の色に秋ふかくなる程ぞ知らるゝ
小倉山ふもとにあきのいろはあれや梢のにしき風にたゝれて
わがものと秋の梢をおもふかなをぐらのさとに家居せしより
山ざとは秋の末にぞおもひ知るかなしかりけりこがらしの風
暮れ果つる秋の形見にしばし見む紅葉ちらすなこがらしの風
あきくるゝ月なみわかぬ山賤のこゝろうらやむけふの夕ぐれ
山家和歌集 (Sanka wakashu)