University of Virginia Library

壬生忠見

屏風に井手の山吹むら/\みゆる家の川の岸にも所々山ぶきあり、をとこまがきによりてせをそこ云ひたる所

折りてだに行べき物を餘所にのみ見てや歸らむ井手の山吹