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山家和歌集 (Sanka wakashu)
1.
卷上
2.
山家和歌集 卷下
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山家和歌集 (Sanka wakashu)
無常の歌あまた詠みける中に
いづくにか眠り/\てたふれふさむと思ふ悲しき路芝の露
おどろかむと思ふ心のあらばやは長きねぶりの夢も覺むべく
風あらきいそにかゝれる蜑人はつながぬ舟のこゝちこそすれ
おほ波にひかれ出でたる心地してたすけ舟なき沖にゆらるゝ
なき跡をたれと知らねどとりべ山おの/\すごきつかの夕暮
なみたかき世をこぎ/\て人はみな舟岡山をとまりにぞする
死にてふさむこけの莚をおもふよりかねて知らるゝ岩陰の露
つゆ消えば蓮臺野におくりおけねがふ心を名にあらはさむ
山家和歌集 (Sanka wakashu)