University of Virginia Library

第六十三段

後七日の阿闍梨、武者を集むること、いつとかや盗人にあひにけるより、宿直人とて、 かくこと%\しくなりにけり。一年の相は、此の修中の有樣にこそ見ゆなれば、兵を 用ゐん事、おだやかならぬことなり。