University of Virginia Library

雲裡房、つくしへ旅だつとて我に同行をすゝめけるに、えゆかざりければ

秋かぜのうごかして行案山子哉

水落て細脛高きかゞし哉

故郷や酒はあしくとそばの花

宮城野ゝ萩更科の蕎麥にいづれ

道のべや手よりこぼれて蕎麥花

落る日のくゝりて染る蕎麥の莖