万葉集 (Manyoshu) | ||
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[題詞]
[原文]隠来之 長谷之川之 上瀬尓 鵜矣八頭漬 下瀬尓 鵜矣八頭漬 上瀬之 <年>魚矣
令咋 下瀬之 鮎矣令咋 麗妹尓 鮎遠惜 <麗妹尓 鮎矣惜> 投左乃 遠離居而 思空 不安
國 嘆空 不安國 衣社薄 其破者 <継>乍物 又母相登言 玉社者 緒之絶薄 八十一里喚鶏
又物逢登曰 又毛不相物者 つ尓志有来
[訓読]隠口の 泊瀬の川の 上つ瀬に 鵜を八つ潜け 下つ瀬に 鵜を八つ潜け 上つ瀬の
鮎を食はしめ 下つ瀬の 鮎を食はしめ くはし妹に 鮎を惜しみ くはし妹に 鮎を惜
しみ 投ぐるさの 遠ざかり居て 思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに 衣こそ
ば それ破れぬれば 継ぎつつも またも合ふといへ 玉こそば 緒の絶えぬれば くくり
つつ またも合ふといへ またも逢はぬものは 妻にしありけり
[仮名],こもりくの,はつせのかはの,かみつせに,うをやつかづけ,しもつせに,うをやつ
かづけ,かみつせの,あゆをくはしめ,しもつせの,あゆをくはしめ,くはしいもに,あゆを
をしみ,くはしいもに,あゆををしみ,なぐるさの,とほざかりゐて,おもふそら,やすけな
くに,なげくそら,やすけなくに,きぬこそば,それやれぬれば,つぎつつも,またもあふと
いへ,たまこそば,をのたえぬれば,くくりつつ,またもあふといへ,またもあはぬものは
,つまにしありけり
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