季縄の少将のむすめ右近故きさいのみやにさふらひける比故権中納言のきみおはしけるたのめ給ふことなと有けるを宮に参ることたえて里に有けるにさらにとひ給はさりけり内わたりの人来りけるにいかにそ参り給ふやととひけれは常にさふらひ給ふといひけれは御ふみ奉りける
となん有ける