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群書類従卷第三百八
検校保己一集
物語部二
大和物語 上
群書類従卷第三百八 (Yamato monogatari) | ![]() |
【四十一】
源大納言の君の御もとにとしこはつねにまいりけりそうしゝてすむときもありけりおかしき人にてよろつのことを常にいひかはし給ひにけりつれ/\なる日このおとゝとしこ又このむすめあねにあたるあやつこといひて有けり母にゝて心もおかしかりけり又このおとこのもとによふこといふ人有けりそれも物の哀しりていと心おかしき人なりけりこれ四人つとひてよろつの物かたりし世中のはかなきことせけんのあはれなることいひ/\てかのおとゝのよみ給ける
いひつゝも世ははかなきをかたみには哀といかて君にみえまし
とよみ給けれはたれ/\も返しはせてあつまりてよゝとなんなきけるあやしかりけるものともにこそはありけれ
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