群書類従卷第三百八
検校保己一集
物語部二
大和物語 上
群書類従卷第三百八 (Yamato monogatari) | ||
【百二十四】
本院の北方のまた帥の大納言のめにていますかりけるおりに平中かよみて聞えける
春のゝに緑にはへるさねかつら我きみさねとたのむいかにそ
といへりけるかくいひ/\てあひちきることありけりそのゝち左のおとゝの北のかたにてのゝしり給ひけるときよみてをこせたりける
行末のすくせもしらすわかむかし契しことはおもほゆや君
となんいへりけるそのかへしそれよりまへ/\も歌はいとおほかりけれとえきかす
群書類従卷第三百八
検校保己一集
物語部二
大和物語 上
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