| 17 | Author: | Izumi, Kyoka | Add | | Title: | Koyahijiri | | | Published: | 2000 | | | Subjects: | Japanese Text Initiative | | | Description: | 「參謀本部編纂の地圖を又繰開いて見るでもなからう、と思つたけれども、餘りの道ぢやから、手を觸るさへ暑くるしい、旅の法衣の袖をかゝげて、表紙を附けた折本になつてるのを引張り出した。 | | Similar Items: | Find |
18 | Author: | Izumi Shikibu | Add | | Title: | Izumi Shikibu nikki [Sanjonishike-bon manuscript] | | | Published: | 2000 | | | Subjects: | Japanese Text Initiative | | | Description: | ゆめよりもはかなき世のなかをなげきわびつゝあかしくらすほどに、四月十よひ
にもなりぬれば、木のしたくらがりもてゆく。ついひぢのうへの草あをやかなるも、
人はことにめもとゞめぬを、あはれとながむるほどに、ちかきすいがいのもとに人の
けはひすれば、たれならんとおもふほどに、〔さしいでたるをみれば〕、故宮にさぶ
らひしことねりわらはなりけり。あはれにものゝおぼゆるほどにきたれば、「などか
ひさしくみえざりつる。とをざかるむかしのなごりにもおもふを」などいはすれば、「そのことゝさぶらはでは、なれ/\しきさまにやとつゝましう候うちに、日ごろは山でらにまかりありきてなん。いとたよりなくつれ%\に思たまふらるれば、御かはりにもみたてまつらんとてなんそちの宮にまいりてさぶらふ」とかたる。「いとよきことにこそあなれ。そのみやはいとあてに、けゝしうおはしますなるは、むかしのやうには、えしもあらじ」などいへば、「しかおはしませど、いとけぢかくおはしまして、『つねにまいるや』とゝはせおはしまして、『まいり侍』と申候つれば、『これもてまいりて、′いかゞみ給′とてたてまつらせよ』とのたまはせつる」とて、たちばなの花をとりいでたれば、「むかしの人の」といはれて、「さらばまいりなん。
いかゞきこえさすべき」といへば、ことばにてきこえさせんもかたはらいたくて、な
にかはあだ/\しくもまだきこえ給はぬを、はかなきことをもと思て、 | | Similar Items: | Find |
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