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Japanese Text Initiative[X]
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01 (196)
1Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Bungakuzuki no katei kara  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  私の家は代々お 奥坊主 ( おくぼうず ) だったのですが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父には 一中節 ( いっちゅうぶし ) 、囲碁、盆栽、俳句などの道楽がありますが、いずれもものになっていそうもありません。母は 津藤 ( つとう ) の 姪 ( めい ) で、昔の話をたくさん知っています。そのほかに 伯母 ( おば ) が一人いて、それが特に私のめんどうをみてくれました。今でもみてくれています。 家 ( うち ) じゅうで顔がいちばん私に似ているのもこの伯母なら、心もちの上で共通点のいちばん多いのもこの伯母です。伯母がいなかったら、 今日 ( こんにち ) のような私ができたかどうかわかりません。
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2Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Chogyu no koto  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 中学の三年の時だった。三学期の試験をすませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせたことがある。夏目先生の 虞美人草 ( ぐびじんそう ) なども、その時その中に交っていたかと思う。が、中でもいちばん大部だったのは、樗牛全集の五冊だった。
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3Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Matsue inshoki  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  松江へ来て、まず自分の心をひいたものは、この 市 ( まち ) を 縦横 ( じゅうおう ) に貫いている川の水とその川の上に 架 ( か ) けられた多くの木造の橋とであった。河流の多い都市はひとり松江のみではない。しかし、そういう都市の水は、自分の知っている限りでたいていはそこに架けられた 橋梁 ( きょうりょう ) によって少からず、その美しさを 殺 ( そ ) がれていた。なぜといえば、その都市の人々は必ずその川の流れに第三流の 櫛形 ( くしがた ) 鉄橋を架けてしかもその醜い鉄橋を彼らの得意なものの一つに数えていたからである。自分はこの 間 ( かん ) にあって愛すべき木造の橋梁を松江のあらゆる川の上に見いだしえたことをうれしく思う。ことにその橋の二、三が古日本の版画家によって、しばしばその構図に利用せられた青銅の 擬宝珠 ( ぎぼうし ) をもって主要なる装飾としていた一事は自分をしていよいよ深くこれらの橋梁を愛せしめた。松江へ着いた日の薄暮雨にぬれて光る大橋の擬宝珠を、灰色を帯びた緑の水の上に望みえたなつかしさは事新しくここに書きたてるまでもない。これらの 木橋 ( もくきょう ) を有する松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、誠にわらうべきものがある。
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4Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Mizu no mikka  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  講堂で、 罹災民 ( りさいみん ) 慰問会の開かれる日の午後。一年の丙組(当日はここを、僕ら――卒業生と在校生との事務所にした)の教室をはいると、もう上原君と岩佐君とが、 部屋 ( へや ) のまん中へ机をすえて、何かせっせと書いていた。うつむいた上原君の顔が、窓からさす日の光で赤く見える。入口に近い机の上では、七条君や下村君やその他僕が名を知らない卒業生諸君が、寄附の 浴衣 ( ゆかた ) やら手ぬぐいやら 晒布 ( さらし ) やら浅草紙やらを、罹災民に分配する準備に忙しい。 紺飛白 ( こんがすり ) が二人でせっせと晒布をたたんでは手ぬぐいの大きさに 截 ( き ) っている。それを、茶の小倉の 袴 ( はかま ) が、せっせと折目をつけては、行儀よく積み上げている。向こうのすみでは、原君や小野君が机の上に塩せんべいの袋をひろげてせっせと数を勘定している。
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5Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Nikko shohin  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  馬返しをすぎて少し行くと大谷川の見える所へ出た。落葉に埋もれた石の上に腰をおろして川を見る。川はずうっと下の谷底を流れているので幅がやっと五、六尺に見える。川をはさんだ山は紅葉と黄葉とにすきまなくおおわれて、その間をほとんど純粋に近い 藍色 ( あいいろ ) の水が白い 泡 ( あわ ) を 噴 ( ふ ) いて流れてゆく。
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6Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Okawa no mizu  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  自分は、 大川端 ( おおかわばた ) に近い町に生まれた。家を出て 椎 ( しい ) の若葉におおわれた、 黒塀 ( くろべい ) の多い横網の 小路 ( こうじ ) をぬけると、すぐあの幅の広い川筋の見渡される、 百本杭 ( ひゃっぽんぐい ) の 河岸 ( かし ) へ出るのである。幼い時から、中学を卒業するまで、自分はほとんど毎日のように、あの川を見た。水と船と橋と 砂洲 ( すなず ) と、水の上に生まれて水の上に暮しているあわただしい人々の生活とを見た。真夏の日の 午 ( ひる ) すぎ、やけた砂を踏みながら、水泳を習いに行く通りすがりに、 嗅 ( か ) ぐともなく嗅いだ 河 ( かわ ) の水のにおいも、今では年とともに、親しく思い出されるような気がする。
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7Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Shuppan  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   成瀬 ( なるせ ) 君
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8Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Sogi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  離れで電話をかけて、 皺 ( しわ ) くちゃになったフロックの 袖 ( そで ) を気にしながら、玄関へ来ると、 誰 ( だれ ) もいない。客間をのぞいたら、奥さんが誰だか黒の 紋付 ( もんつき ) を着た人と話していた。が、そこと書斎との 堺 ( さかい ) には、さっきまで 柩 ( ひつぎ ) の後ろに立ててあった、白い 屏風 ( びょうぶ ) が立っている。どうしたのかと思って、書斎の方へ行くと、入口の所に 和辻 ( わつじ ) さんや何かが二、三人かたまっていた。中にももちろん大ぜいいる。ちょうど皆が、先生の 死顔 ( しにがお ) に、最後の別れを惜んでいる時だったのである。
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9Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Yarigateke ni nobottaki  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  雑木の暗い林を出ると案内者がここが 赤沢 ( あかざわ ) ですと言った。暑さと疲れとで目のくらみかかった自分は今まで下ばかり見て歩いていた。じめじめした 苔 ( こけ ) の間に 鷺草 ( さぎぐさ ) のような小さな紫の花がさいていたのは知っている。 熊笹 ( くまざさ ) の折りかさなった中に 兎 ( うさぎ ) の 糞 ( ふん ) の白くころがっていたのは知っている。けれどもいったい林の中を通ってるんだか、やぶの中をくぐっているんだかはさっぱり見当がつかなかった。ただむやみに、岩だらけの路を登って来たのを知っているばかりである。それが「ここが赤沢です」と言う声を聞くと同時にやれやれ助かったという気になった。そうして首を上げて、今まで自分たちの通っていたのが、しげった雑木の林だったということを意識した。安心すると急に四方のながめが眼にはいるようになる。目の前には高い山がそびえている。高い山といっても平凡な、高い山ではない。 山膚 ( やまはだ ) は白っちゃけた灰色である。その灰色に縦横の 皺 ( しわ ) があって、くぼんだ所は 鼠色 ( ねずみいろ ) の影をひいている。つき出た所ははげしい真夏の日の光で雪がのこっているのかと思われるほど白く輝いて見える。山の八分がこのあらい灰色の岩であとは黒ずんだ緑でまだらにつつまれている。その緑が縦にMの字の形をしてとぎれとぎれに山膚を縫ったのが、なんとなく荒涼とした思いを起させる。こんな山が 屏風 ( びょうぶ ) をめぐらしたようにつづいた上には 浅黄繻子 ( あさぎじゅす ) のように光った青空がある。青空には熱と光との暗影をもった、溶けそうな白い雲が銅をみがいたように輝いて、紫がかった鉛色の陰を、山のすぐれて高い頂にはわせている。山に囲まれた細長い渓谷は石で一面に埋められているといってもいい。大きなのやら小さなのやら、みかげ石のまばゆいばかりに日に反射したのやら、赤みを帯びたインク 壺 ( つぼ ) のような形のやら、直八面体の角ばったのやら、ゆがんだ球のようなまるいのやら、立体の数をつくしたような石が、雑然と狭い渓谷の急な斜面に 充 ( み ) たされている。石の 洪水 ( こうずい ) 。少しおかしいが全く石の洪水という語がゆるされるのならまさしくそれだ。上の方を見上げると一草の緑も、一花の紅もつけない石の連続がずーうっと先の先の方までつづいている。いちばん遠い石は 蟹 ( かに ) の 甲羅 ( こうら ) くらいな大きさに見える。それが近くなるに従ってだんだんに大きくなって、自分たちの足もとへ来ては、一間に高さが五尺ほどの鼠色の四角な石になっている。荒廃と 寂寞 ( じゃくまく ) ――どうしても元始的な、人をひざまずかせなければやまないような強い力がこの両側の山と、その間にはさまれた谷との上に動いているような気がする。案内者が「赤沢の小屋ってなアあれですあ」と言う。自分たちの立っている所より少し低い所にくくりまくらのような石がある。それがまたきわめて大きい。動物園の象の足と鼻を切って、胴だけを三つ四つつみ重ねたらあのくらいになるかもしれない。その石がぬっと半ば起きかかった下に 焚火 ( たきび ) をした跡がある。黒い燃えさしや、白い石がうずたかくつもっていた。あの石の下に寝るんだそうだ。夜中に何かのぐあいであの石が寝がえりを打ったら、下の人間はぴしゃんこになってしまうだろうと思う。渓谷の下の方はこの大石にさえぎられて何も見えぬ。目の前にひろげられたのはただ、長いしかも乱雑な石の排列、頭の上におおいかかるような灰色の山々、そうしてこれらを強く照らす真夏の白い日光ばかりである。
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10Author:  Akutagawa, RyunosukeRequires cookie*
 Title:  Yarigatake ni nobotta ki  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   島々 ( しま/\ ) と云ふ町の宿屋へ着いたのは、午過ぎ――もう夕方に近い頃であつた。宿屋の 上 ( あが ) り 框 ( かまち ) には、三十 恰好 ( がつこう ) の浴衣の男が、青竹の笛を鳴らしてゐた。
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11Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Aru onna  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
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12Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Boku no boshi no ohanashi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  「僕の帽子はおとうさんが東京から買って来て下さったのです。ねだんは二円八十 銭 ( せん ) で、かっこうもいいし、らしゃも上等です。おとうさんが大切にしなければいけないと 仰有 ( おっしゃ ) いました。僕もその帽子が好きだから大切にしています。夜は寝る時にも手に持って寝ます」
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13Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Goishi o nonda Yatchan  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   八 ( や ) っちゃんが黒い石も白い石もみんなひとりで両手でとって、 股 ( もも ) の下に入れてしまおうとするから、僕は怒ってやったんだ。
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14Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Kain no matsuei  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  長い影を地にひいて、 痩馬 ( やせうま ) の 手綱 ( たづな ) を取りながら、 彼 ( か ) れは黙りこくって歩いた。大きな汚い風呂敷包と一緒に、 章魚 ( たこ ) のように頭ばかり大きい 赤坊 ( あかんぼう ) をおぶった彼れの妻は、少し 跛脚 ( ちんば ) をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。
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15Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Kaji to pochi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  ポチの鳴き声でぼくは目がさめた。
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16Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Kurara no shukke  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:       ○
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17Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Mizuno Senko shi no sakuhin ni tsuite  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  仙子氏とはとう/\相見る機會が來ない中に永い別れとなつた。手紙のやりとりが始つたのも、さう久しい前からのことではない。またその作品にも――創作を始めて以來、殊に讀書に 懶 ( ものう ) くなつた私は――殆んど接したことがないといつていゝ位で過して來た。そのうちに仙子氏は死んでしまつた。その死後私は遺作の數々を讀まして貰つて、生前會つておくべき人に會はずにしまつたといふ 憾 ( うら ) みを覺えることが深い。
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18Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Oborekaketa kyodai  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   土用波 ( どようなみ ) という高い波が風もないのに海岸に 打寄 ( うちよ ) せる 頃 ( ころ ) になると、海水浴に 来 ( き ) ている 都 ( みやこ ) の人たちも段々別荘をしめて帰ってゆくようになります。今までは海岸の砂の上にも水の中にも、朝から晩まで、沢山の人が集って来て、砂山からでも見ていると、あんなに大勢な人間が一たい 何所 ( どこ ) から出て来たのだろうと不思議に思えるほどですが、九月にはいってから三日目になるその日には、見わたすかぎり砂浜の何所にも人っ子一人いませんでした。
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19Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Tsubame to oji  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   燕 ( つばめ ) という鳥は所をさだめず飛びまわる鳥で、暖かい所を見つけておひっこしをいたします。今は日本が暖かいからおもてに出てごらんなさい。羽根がむらさきのような黒でお 腹 ( なか ) が白で、のどの所に赤い 首巻 ( くびま ) きをしておとう様のおめしになる 燕尾服 ( えんびふく ) の 後部 ( うしろ ) みたような、尾のある 雀 ( すずめ ) よりよほど大きな鳥が目まぐるしいほど活発に飛び回っています。このお話はその燕のお話です。
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20Author:  Arishima, TakeoRequires cookie*
 Title:  Umareizuru nayami  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  私は自分の仕事を神聖なものにしようとしていた。ねじ曲がろうとする自分の心をひっぱたいて、できるだけ伸び伸びしたまっすぐな明るい世界に出て、そこに自分の芸術の宮殿を築き上げようともがいていた。それは私にとってどれほど喜ばしい事だったろう。と同時にどれほど苦しい事だったろう。私の心の奥底には確かに――すべての人の心の奥底にあるのと同様な――火が燃えてはいたけれども、その火を 燻 ( いぶ ) らそうとする 塵芥 ( ちりあくた ) の 堆積 ( たいせき ) はまたひどいものだった。かきのけてもかきのけても容易に火の燃え立って来ないような瞬間には私はみじめだった。私は、机の向こうに開かれた窓から、冬が来て雪にうずもれて行く一面の畑を見渡しながら、滞りがちな筆をしかりつけしかりつけ運ばそうとしていた。
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