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101Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Hebikui  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   西 ( にし ) は 神通川 ( じんつうがは ) の 堤防 ( ていばう ) を 以 ( もつ ) て 劃 ( かぎり ) とし、 東 ( ひがし ) は 町盡 ( まちはづれ ) の 樹林 ( じゆりん ) 境 ( さかひ ) を 爲 ( な ) し、 南 ( みなみ ) は 海 ( うみ ) に 到 ( いた ) りて 盡 ( つ ) き、 北 ( きた ) は 立山 ( りふざん ) の 麓 ( ふもと ) に 終 ( をは ) る。 此間 ( このあひだ ) 十 里 ( り ) 見通 ( みとほ ) しの 原野 ( げんや ) にして、 山水 ( さんすゐ ) の 佳景 ( かけい ) いふべからず。 其 ( その ) 川 ( かは ) 幅 ( はゞ ) 最 ( もつと ) も 廣 ( ひろ ) く、 町 ( まち ) に 最 ( もつと ) も 近 ( ちか ) く、 野 ( の ) の 稍 ( やゝ ) 狹 ( せま ) き 處 ( ところ ) を 郷 ( がう ) 屋敷田畝 ( やしきたんぼ ) と 稱 ( とな ) へて、 雲雀 ( ひばり ) の 巣獵 ( すあさり ) 、 野草 ( のぐさ ) 摘 ( つみ ) に 妙 ( めう ) なり。
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102Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Ki no saki o omou  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   雨 ( あめ ) が、さつと 降出 ( ふりだ ) した、 停車場 ( ていしやば ) へ 着 ( つ ) いた 時 ( とき ) で―― 天象 ( せつ ) は 卯 ( う ) の 花 ( はな ) くだしである。 敢 ( あへ ) て 字義 ( じぎ ) に 拘泥 ( こうでい ) する 次第 ( しだい ) ではないが、 雨 ( あめ ) は 其 ( そ ) の 花 ( はな ) を 亂 ( みだ ) したやうに、 夕暮 ( ゆふぐれ ) に 白 ( しろ ) かつた。やゝ 大粒 ( おほつぶ ) に 見 ( み ) えるのを、もし 掌 ( たなごころ ) にうけたら、 冷 ( つめた ) く、そして、ぼつと 暖 ( あたゝか ) に 消 ( き ) えたであらう。 空 ( そら ) は 暗 ( くら ) く、 風 ( かぜ ) も 冷 ( つめ ) たかつたが、 温泉 ( ゆ ) の 町 ( まち ) の 但馬 ( たじま ) の 五月 ( ごぐわつ ) は、 爽 ( さわやか ) であつた。
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103Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Kogyoku  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
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104Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Koharu no kitsune  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  朝――この湖の名ぶつと聞く、 蜆 ( しじみ ) の汁で。…… 燗 ( かん ) をさせるのも面倒だから、バスケットの中へ持参のウイスキイを一口。蜆汁にウイスキイでは、ちと取合せが妙だが、それも旅らしい。……
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105Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Maigo  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  お 孝 ( かう ) が 買物 ( かひもの ) に 出掛 ( でか ) ける 道 ( みち ) だ。 中里町 ( なかざとまち ) から 寺町 ( てらまち ) へ 行 ( ゆ ) かうとする 突當 ( つきあたり ) の 交番 ( かうばん ) に 人 ( ひと ) だかりがして 居 ( ゐ ) るので 通過 ( とほりす ) ぎてから 小戻 ( こもどり ) をして、 立停 ( たちどま ) つて、 少 ( すこ ) し 離 ( はな ) れた 處 ( ところ ) で 振返 ( ふりかへ ) つて 見 ( み ) た。
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106Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Misago no sushi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 「 旦那 ( だんな ) さん、旦那さん。」
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107Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Momijizome taki no shiraito  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
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108Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Ningyo no hokora  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 「いまの、あの 婦人 ( ふじん ) が 抱 ( だ ) いて 居 ( ゐ ) た 嬰兒 ( あかんぼ ) ですが、 鯉 ( こひ ) か、 鼈 ( すつぽん ) ででも 有 ( あ ) りさうでならないんですがね。」
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109Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Onna kyaku  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 「謹さん、お手紙、」
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110Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Onryo shakuyo  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  婦人は、座の 傍 ( かたわら ) に人気のまるでない時、ひとりでは 按摩 ( あんま ) を取らないが 可 ( い ) いと、 昔気質 ( むかしかたぎ ) の誰でもそう云う。 上 ( かみ ) はそうまでもない。あの 下 ( しも ) の事を言うのである。 閨 ( ねや ) では別段に注意を要するだろう。以前は影絵、うつし絵などでは、 巫山戯 ( ふざけ ) たその光景を見せたそうで。―― 御新姐 ( ごしんぞ ) さん、……奥さま。……さ、お横に、とこれから腰を 揉 ( も ) むのだが、横にもすれば、 俯向 ( うつむけ ) にもする、一つくるりと返して、ふわりと柔くまた横にもしよう。水々しい 魚 ( うお ) は、真綿、羽二重の 俎 ( まないた ) に寝て、術者はまな 箸 ( ばし ) を持たない料理人である。 衣 ( きぬ ) を 透 ( とお ) して、肉を揉み、筋を 萎 ( なや ) すのであるから 恍惚 ( うっとり ) と身うちが溶ける。ついたしなみも粗末になって、下じめも解けかかれば、帯も緩くなる。きちんとしていてさえざっとこの趣。…… 遊山 ( ゆさん ) 旅籠 ( はたご ) 、温泉宿などで 寝衣 ( ねまき ) 、浴衣に、 扱帯 ( しごき ) 、 伊達巻 ( だてまき ) 一つの時の様子は、ほぼ……お互に、しなくっても 可 ( よ ) いが想像が出来る。 膚 ( はだ ) を左右に揉む拍子に、いわゆる 青練 ( あおねり ) も 溢 ( こぼ ) れようし、 緋縮緬 ( ひぢりめん ) も 友染 ( ゆうぜん ) も敷いて落ちよう。按摩をされる 方 ( かた ) は、 対手 ( あいて ) を 盲 ( めくら ) にしている。そこに姿の油断がある。足くびの時なぞは、一応は職業行儀に心得て、 太脛 ( ふくらはぎ ) から曲げて引上げるのに、すんなりと 衣服 ( きもの ) の 褄 ( つま ) を巻いて包むが、療治をするうちには双方の気のたるみから、 踵 ( かかと ) を 摺下 ( ずりさが ) って褄が波のようにはらりと落ちると、包ましい膝のあたりから、白い踵が、空にふらふらとなり、しなしなとして、按摩の手の 裡 ( うち ) に糸の乱るるがごとく 縺 ( もつ ) れて、 艶 ( えん ) に 媚 ( なまめ ) かしい 上掻 ( うわがい ) 、 下掻 ( したがい ) 、ただ 卍巴 ( まんじともえ ) に降る雪の中を 倒 ( さかし ) に 歩行 ( ある ) く風情になる。バッタリ 真暗 ( まっくら ) になって、……影絵は消えたものだそうである。
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111Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Ruko shinso  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 「おじさん――その 提灯 ( ちょうちん ) ……」
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112Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Shippo no hashira  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   山吹 ( やまぶき ) つつじが 盛 ( さかり ) だのに、その日の寒さは、 俥 ( くるま ) の上で幾度も外套の 袖 ( そで ) をひしひしと 引合 ( ひきあわ ) せた。
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113Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Shosui fukaku seiro harukeki zushi yori  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   櫻山 ( さくらやま ) に 夏鶯 ( なつうぐひす ) 音 ( ね ) を 入 ( い ) れつゝ、 岩殿寺 ( いはとのでら ) の 青葉 ( あをば ) に 目白 ( めじろ ) 鳴 ( な ) く。なつかしや 御堂 ( みだう ) の 松翠 ( しようすゐ ) 愈々 ( いよ/\ ) 深 ( ふか ) く、 鳴鶴 ( なきつる ) ヶ 崎 ( さき ) の 浪 ( なみ ) 蒼 ( あを ) くして、 新宿 ( しんじゆく ) の 濱 ( はま ) 、 羅 ( うすもの ) の 雪 ( ゆき ) を 敷 ( し ) く。そよ/\と 風 ( かぜ ) の 渡 ( わた ) る 處 ( ところ ) 、 日盛 ( ひざか ) りも 蛙 ( かはづ ) の 聲 ( こゑ ) 高 ( たか ) らかなり。 夕涼 ( ゆふすゞ ) みには 脚 ( あし ) の 赤 ( あか ) き 蟹 ( かに ) も 出 ( い ) で、 目 ( め ) の 光 ( ひか ) る 鮹 ( たこ ) も 顯 ( あらは ) る。 撫子 ( なでしこ ) はまだ 早 ( はや ) し。 山百合 ( やまゆり ) は 香 ( か ) を 留 ( と ) めつ。 月見草 ( つきみさう ) は 露 ( つゆ ) ながら 多 ( おほ ) くは 別莊 ( べつさう ) に 圍 ( かこ ) はれたり。 野 ( の ) の 花 ( はな ) は 少 ( すくな ) けれど、よし 蘆垣 ( あしがき ) の 垣間見 ( かいまみ ) を 咎 ( とが ) むるもののなきが 嬉 ( うれ ) し。
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114Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Sunjo fudoki  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   金澤 ( かなざは ) の 正月 ( しやうぐわつ ) は、お 買初 ( かひぞ ) め、お 買初 ( かひぞ ) めの 景氣 ( けいき ) の 好 ( い ) い 聲 ( こゑ ) にてはじまる。 初買 ( はつがひ ) なり。 二日 ( ふつか ) の 夜中 ( よなか ) より 出 ( いで ) 立 ( た ) つ。 元日 ( ぐわんじつ ) は 何 ( なん ) の 商賣 ( しやうばい ) も 皆 ( みな ) 休 ( やす ) む。 初買 ( はつがひ ) の 時 ( とき ) 、 競 ( きそ ) つて 紅鯛 ( べにだひ ) とて 縁起 ( えんぎ ) ものを 買 ( か ) ふ。 笹 ( さゝ ) の 葉 ( は ) に、 大判 ( おほばん ) 、 小判 ( こばん ) 、 打出 ( うちで ) の 小槌 ( こづち ) 、 寶珠 ( はうしゆ ) など、 就中 ( なかんづく ) 、 緋 ( ひ ) に 染色 ( そめいろ ) の 大鯛 ( おほだひ ) 小鯛 ( こだひ ) を 結 ( ゆひ ) 付 ( つ ) くるによつて 名 ( な ) あり。お 酉樣 ( とりさま ) の 熊手 ( くまで ) 、 初卯 ( はつう ) の 繭玉 ( まゆだま ) の 意氣 ( いき ) なり。 北國 ( ほくこく ) ゆゑ 正月 ( しやうぐわつ ) はいつも 雪 ( ゆき ) なり。 雪 ( ゆき ) の 中 ( なか ) を 此 ( こ ) の 紅鯛 ( べにだひ ) 綺麗 ( きれい ) なり。 此 ( こ ) のお 買初 ( かひぞ ) めの、 雪 ( ゆき ) の 眞夜中 ( まよなか ) 、うつくしき 灯 ( ひ ) に、 新版 ( しんぱん ) の 繪草紙 ( ゑざうし ) を 母 ( はゝ ) に 買 ( か ) つてもらひし 嬉 ( うれ ) しさ、 忘 ( わす ) れ 難 ( がた ) し。
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115Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Tettsui no oto  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   天 ( てん ) 未 ( いまだ ) に 闇 ( くら ) し。 東方 ( とうはう ) 臥龍山 ( ぐわりうざん ) の 巓 ( いたゞき ) 少 ( すこ ) しく 白 ( しら ) みて、 旭日 ( きよくじつ ) 一帶 ( いつたい ) の 紅 ( こう ) を 潮 ( てう ) せり。 昧爽 ( まいさう ) 氣 ( き ) 清 ( きよ ) く、 神 ( しん ) 澄 ( す ) みて、 街衢 ( がいく ) 縱横 ( じうわう ) の 地平線 ( ちへいせん ) 、 皆 ( みな ) 眼眸 ( がんぼう ) の 裡 ( うち ) にあり。 然 ( しか ) して 國主 ( こくしゆ ) が 掌中 ( しやうちう ) の 民 ( たみ ) 十萬 ( じふまん ) 、 今 ( いま ) はた 何 ( なに ) をなしつゝあるか。
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116Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Tochi no mi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   朝六 ( あさむ ) つの橋を、その 明方 ( あけがた ) に渡った――この橋のある 処 ( ところ ) は、いま 麻生津 ( あそうづ ) という里である。それから三里ばかりで 武生 ( たけふ ) に着いた。みちみち 可懐 ( なつかし ) い 白山 ( はくさん ) にわかれ、 日野 ( ひの ) ヶ 峰 ( みね ) に迎えられ、やがて、越前の 御嶽 ( みたけ ) の 山懐 ( やまふところ ) に 抱 ( だ ) かれた事はいうまでもなかろう。――武生は昔の 府中 ( ふちゅう ) である。
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117Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Wakana no uchi  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  春の山――と、優に大きく、 申出 ( もうしい ) でるほどの事ではない。われら式のぶらぶらあるき、 彼岸 ( ひがん ) もはやくすぎた、四月上旬の 田畝路 ( たんぼみち ) は、 些 ( ち ) とのぼせるほど 暖 ( あたたか ) い。
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118Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Yajiko  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:   今 ( いま ) は 然 ( さ ) る 憂慮 ( きづかひ ) なし。 大塚 ( おほつか ) より 氷川 ( ひかは ) へ 下 ( お ) りる、たら/\ 坂 ( ざか ) は、 恰 ( あたか ) も 芳野世經氏宅 ( よしのせいけいしたく ) の 門 ( もん ) について 曲 ( まが ) る、 昔 ( むかし ) は 辻斬 ( つじぎり ) ありたり。こゝに 幽靈坂 ( いうれいざか ) 、 猫又坂 ( ねこまたざか ) 、くらがり 坂 ( ざか ) など 謂 ( い ) ふあり、 好事 ( かうず ) の 士 ( し ) は 尋 ( たづ ) ぬべし。 田圃 ( たんぼ ) には 赤蜻蛉 ( あかとんぼ ) 、 案山子 ( かゝし ) 、 鳴子 ( なるこ ) などいづれも 風情 ( ふぜい ) なり。 天 ( てん ) 麗 ( うらゝ ) かにして 其 ( その ) 幽靈坂 ( いうれいざか ) の 樹立 ( こだち ) の 中 ( なか ) に 鳥 ( とり ) の 聲 ( こゑ ) す。 句 ( く ) になるね、と 知 ( し ) つた 振 ( ふり ) をして 聲 ( こゑ ) を 懸 ( か ) くれば、 何 ( なに ) か 心得 ( こゝろえ ) たる 樣子 ( やうす ) にて 同行 ( どうかう ) の 北八 ( きたはち ) は 腕組 ( うでぐみ ) をして 少時 ( しばらく ) 默 ( だま ) る。
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119Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Yamanote shokei  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description: 「お 美津 ( みつ ) 、おい、 一寸 ( ちよつと ) 、あれ 見 ( み ) い。」と 肩 ( かた ) を 擦合 ( すりあ ) はせて 居 ( ゐ ) る 細君 ( さいくん ) を 呼 ( よ ) んだ。 旦那 ( だんな ) 、 其 ( そ ) の 夜 ( よ ) の 出 ( で ) と 謂 ( い ) ふは、 黄 ( き ) な 縞 ( しま ) の 銘仙 ( めいせん ) の 袷 ( あはせ ) に 白縮緬 ( しろちりめん ) の 帶 ( おび ) 、 下 ( した ) にフランネルの 襯衣 ( シヤツ ) 、これを 長襦袢 ( ながじゆばん ) 位 ( くらゐ ) に 心得 ( こゝろえ ) て 居 ( ゐ ) る 人 ( ひと ) だから、けば/\しく 一着 ( いつちやく ) して、 羽織 ( はおり ) は 着 ( き ) ず、 洋杖 ( ステツキ ) をついて、 紺足袋 ( こんたび ) 、 山高帽 ( やまたかばう ) を 頂 ( いたゞ ) いて 居 ( ゐ ) る、 脊 ( せ ) の 高 ( たか ) い 人物 ( じんぶつ ) 。
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120Author:  Izumi, KyokaAdd
 Title:  Yosoki  
 Published:  2003 
 Subjects:  Japanese Text Initiative 
 Description:  加賀の国 黒壁 ( くろかべ ) は、金沢市の郊外一 里程 ( りてい ) の処にあり、魔境を 以 ( もっ ) て 国中 ( こくちゅう ) に鳴る。 蓋 ( けだ ) し 野田山 ( のだやま ) の奥、深林幽暗の地たるに因れり。
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